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2022 / 06 / 19
19:29

【嫉妬と劣等感から出てしまった罪】2022年6月19日(日)主日礼拝説き明かし

【嫉妬と劣等感から出てしまった罪】2022年6月19日(日)主日礼拝説き明かし

2022年6月19日(日)の主日礼拝の説き明かしを公開しました。

原稿は→https://note.com/ichurch_me/n/n8579b6243cea

YouTube動画は→https://youtu.be/CAqGdNi_85I

聖書の言葉……創世記4章1−16節(カインとアベル)  人類最初の殺人は、最初の神への裏切りからたった2世代目に起こってしまいます。しかも、最も身近で仲良くあって欲しい兄弟の間で起こってしまうのです。

 この物語は原型は、おそらく遊牧民の民話でしょう。神様は定住の農耕民たちの献げ物ではなく、自分たち放浪の遊牧民の献げ物に目を留めてくださるのだという物語でしょう。それを素材にしながら、創世記の著者は、人間の愛憎と憎しみの根源を描く物語に仕上げたのではないかと思われます。

 悲劇の始まりはアダムとエバが、善悪の知識により、ありのままの自分たちを受け入れられなくなって、自己否定を始めたことに端を発しているのではないでしょうか。

 本当の自分を自分で受け入れられない両親のもとで育ったカインとアベルは、善悪の知識で自分や他人をさばき、他人の評価でしか自分を肯定できない人間に育ってしまいます。そして今回、主が目を留めるか留めなかったで、自己肯定と自己否定に分かれてしまうのです。

 主の選択とその前後の対応に問題がなかったわけではありませんが、カインが「自分は間違ったことをしているわけではない」と自覚していたら、このような悲劇にまで発展することはなかったかもしれません。しかしカインは、自分の存在意義を他者からの評価に預けてしまったのでした。そしてその自己否定の感情が、殺意を抱くまでの憎しみに発展してしまったのでした。

 本当の愛を受けて育つことができなかった人は、自分のとても近くにいる者を攻撃することで自分の存在を確認しようとするのではないでしょうか。そして、それがこの世の差別、排除、ヘイトに相通じるものがあるのではないでしょうか。

 本当は愛されなくてはならないのは、殺意を抱いてしまったカインの方なのでしょう。

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